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歯周病の進行について

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯茎(歯肉)や歯を支える骨(歯槽骨)などが溶けてしまう病気です。

歯周病はある日突然症状が出るものではなく徐々に進行する病気です。4つの段階に分けてみていきましょう。

歯周病の進行過程

1 健康な状態

歯茎は薄いピンク色をしており引き締まっています。スティップリングと呼ばれるオレンジの皮に似た小さなくぼみが象徴。歯ブラシ時出血することはありません。

  ★歯茎の色 サーモンピンク

  ★歯茎の状態 歯と歯の間の歯肉は三角にとがっている

  ★出血の有無 出血なし

2 歯肉炎

歯茎だけが腫れている比較的軽度な炎症のことです。原因となっているプラーク(歯垢)と歯石を除去し正しい歯磨きをすることで正常な状態に戻ります。

  ★歯茎の色 赤い

  ★歯茎の状態 丸みを帯びて膨らんでいてブヨブヨしている

  ★出血の有無 歯磨き時出血あり

3 軽度の歯周炎

歯肉炎からさらに最近の感染が進んだ状態でここから先の状態を歯周病と呼びます。歯周ポケット(歯と歯肉の境目)は3mm以下になります。痛みは伴わないので気づきにくい。

  ★歯茎の色 赤

  ★出血の有無 歯磨き時出血あり

4 中等度の歯周炎

出血する頻度が多くなり慢性的に歯茎が腫れるようになる。歯周ポケットは4~5mmになる。歯を支えている骨も溶け始めていき症状がでてきます。

  ★歯茎の色 赤~赤紫

  ★歯茎の状態 丸く、歯茎が下がり歯の根が見えてくる

  ★症状 噛んだり歯を触ると少しグラグラする、口臭を感じる

  ★出血の有無 歯磨き時の出血が多くなり、膿がでることもある

5 重度の歯周炎

さらに進行すると歯周ポケットが6mm以上にもなり、組織の破壊が加速していきます。物を食べると痛むまでに進行しています。左右だけでなく上下にも歯が動き始め、歯を支える骨も1/3~1/2以上吸収され最悪の場合、歯を抜かなくてはならないこともあります。

  ★歯肉の色 赤紫色

  ★歯肉の状態 歯茎がかなり下がり、歯が長く見える、歯と歯の隙間が広く見える

  ★症状 歯がグラグラして物が噛みづらい、痛みがある

  ★出血の有無 少し触るだけでも出血し膿の量も増える

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