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SPTとは

SPT(サポーティブ ペリオドント セラピー)とは「歯周病安定期治療」のことです。
今後の歯周病治療のカギはSPTだといわれています。
歯周基本治療、歯周外科治療、修復・補綴治療が終了し、歯周組織のほとんどは病状は安定したが、病状の進行が休止したポケットが残存した場合、歯周組織を長期にわたり病状安定させるための治療である。歯周病の進行度合いの一つの目安に歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さがあります。中等度から重度の歯周病の場合、適切な治療を受け病状が安定したとしても、歯周ポケットが深い状態のまま残ることがあります。深い歯周ポケットが多少残っている場合、ポケット内に炎症が無い状態で病状が安定するように継続的に管理しなければ歯周病はすぐに再発し後戻りしてしまいます。そのため、プラークコントロール、スケーリング、咬合調整などの治療を中心に原因因子の除去に努め、併せて口腔衛生指導や再動機づけなどを行います。

●SPTの目的
・歯周病の再発を防止すること
・歯周上の進行を最小限に食い止め、歯の喪失を予防・減少させること

●メインテナンスとSPTの違い
メインテナンスとSPTの大きな違いは、「健康管理」か「治療」かの違いです。

メインテナンス
・治療した歯周組織を長時間維持するための健康管理
・患者本人のセルフケア
・医師、衛生士によるプロフェッショナルケア

SPT
・病状安定となった歯周組織を維持するための治療
・PMTC、ポケット内洗浄、口腔衛生指導、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整

●期間
3ヶ月ごとの歯周病管理が基本となります。ただし、患者の口腔状態や病状によっては1ヶ月ごとの場合もあります。

●SPTにおけるセルフケアはプロケアと同じくらい重要
病状安定期の患者さんには、定期的なプロフェッショナルケアが基本となりますが、患者さん本人が行うセルフケアも重要です。プロフェッショナルケアによって整った歯周環境を維持するために毎日のブラッシングによってバイオフィルムが成熟しないようにプラークコントロールをするのがセルフケアです。しかし、バイオフィルムが一度形成されてしまえばセルフケアでは除去できないためプロケアが必要になります。つまり、セルフケアとプロフェッショナルケアの双方のバランスが大切になります。

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